
四国の形を言葉にする
日本地図の形を思い浮かべてください
その中でそうだな、たとえば、「四国」の形をおもいうかべてみましょう
そして、四国の地図の形を四国を知らない人にがんばって言葉だけで説明してみてください
・・・ そう言われたらどう思いますか?
「四国の正確な形」を言葉で説明することはできない
自分だったら何て言うかを少し考えて
「だいたい長方形です」とか 「長方形ぽい形でデコボコがあるんですよ」というくらいしか言えないな、と思います
あるいは人によっては 「だいたい楕円です」という人もいるかもしませんし
他にも 「リンゴをぎゅっと押しつぶした形」と言う人もいるかもしれません
人によって色々な表現の工夫はあるかもしれないけど
でも
実際に四国の地図をビジュアルで見てみると、 様々な起伏があって ここがこうなって、あそこがああなって、となっているわけだけど、
そういうレベルでの正確な形は、言葉では表現できない
つまり
言葉というのは本質的に要約の技術だなと思う
人生とキャリア
話を転じますが
「人生」と「キャリア」というものの違いも、「四国の正確な形」と「長方形」の違いに似ているなと思います
人生には本当はさまざまな起伏があって、 その独特な形に感慨も生まれるのわけですが
言葉で説明すると、 「だいたい長方形です」としか言いようがない
私のキャリアは「円」とも言えないし「長方形」とも言えないし微妙な形なんです・・・と言って悩んでいる人がたまにいるけれど、気にしなくていいとと思う
「円」や「長方形」みたいな、人に説明しやすい形(キャリア)ではないけれど、その起伏のある独特な形(人生)そのものに本当はその人の美しさがあるわけだから
むしろ人に説明するときはなんていう言い方しようかな、と楽しむくらいでもいいんじゃないかな
- 鯛焼きを手で握って形が崩れたところ
- にんにくの断面を横から見たみたいな形
- 古地図の端に残ったインクの染みの形
- 焼きすぎたピザを切らずにそのまま置いた形
- 寝癖のままの猫の背中の模様の形
いろいろ言ってみるといいかもしれない
そこから新しい視点が得られたらめっけもん、ぐらいの感覚で
もし僕がキャリアの相談にのるんだったら、そんな話をしてあげたいが、 何いってんスカ?って言われちゃうかもね
どすこい どすこい