フィールド型vsダンジョン型PJ

「これはダンジョンだ」って、誰かに言ってほしかった。

新しいPJ(プロジェクト)を始めるとき、なんだかしんどい。やりたいのに、最初の一歩が出ない。そんな経験、ありませんか?

それ、もしかしたら「ダンジョン型のプロジェクト」だったのかもしれません。

なぜなら、「プロジェクトの進み方」には2種類あると思うからです。

プロジェクトには、あらかじめ地図が見えている「フィールド型」と、やってみないと先が見えない「ダンジョン型」があると感じています。

この発見のきっかけは、私が人生で初めてドラクエをプレイしたことからでした。ゲームをほとんどやってこなかった私ですが、いざやってみると、仕事にも似た感覚があることに気づいたんです。

ドラクエの世界には広いフィールドと、視界が徐々に広がるダンジョンがあります。それをヒントに、プロジェクトもこういうふうに2つのタイプに分けられるんじゃないかと。

例えば、こんな違いがあります。

フィールド型プロジェクト

Field type project metaphor

地図が広がっていて、目指す城(ゴール)が見えている。 何を決めて、どのルートをたどればいいか、おおよその想像がつく。 計画も立てやすく、意思決定は少なめだけど大きい。

たとえば「毎年恒例のキャンペーンを今年も実施する」みたいなプロジェクト。やるべきことも、関係者も、スケジュール感もある程度わかってる。進めやすいし、手慣れている。

ダンジョン型プロジェクト

最初の数歩だけが見えていて、その先は進んでみないとわからない。 「やってみないと次がわからない」ことの連続。 意思決定は小さいけれど頻繁に必要で、ゴールまでの道のりも不明瞭。

たとえば「誰もやったことのない新規事業」や「初めて取り組む技術導入」などがそう。想定すべきパターンが多く、妄想レベルの仮説をたくさん立てなきゃいけない。でも、いざ進んでみると次が見えることもある。

だからこそ、「進め方」も変える必要がある。

問題は、ダンジョン型なのにフィールド型の進め方を求めてしまうこと。
たとえば「この事業、何フェーズで終わりますか?」「最終的な成果物は何ですか?」と、地図がないのに地図を描けと言われるような状況。

これ、すごくつらいです。
見えない中で無理に全体像を作ろうとすると、何も始められなくなってしまう。

だから、まず自分たちのプロジェクトが「フィールド型」なのか「ダンジョン型」なのかを見極めて、それに合った進め方を選ぶことが大切なんです。

フィールド型なら、初めにルートをしっかり引けばOK。
ダンジョン型なら、「とりあえず目の前の部屋に進む」ことを繰り返しながら、都度都度意思決定していけばいい。

最後に:これは仕事だけじゃない、日常にもある感覚です。

この「フィールド型」「ダンジョン型」の感覚、仕事に限らず生活の中にもあります。

たとえば、家族のお祝いごとや旅行の計画は「フィールド型」。
手順もゴールも見えているし、決めるべきことも明確。

でも、「自分にとって未知のことを始める」――例えば、初めての副業や、知らない分野のボランティアに手を出すときなどは「ダンジョン型」。

私たちは同時に、両方のプロジェクトを抱えています。だから、どちらかだけで生きてるわけじゃない。

「今やっているこれはダンジョン型かも」と気づくだけで、進め方が少し楽になるかもしれません。


🗣 あなたのプロジェクトはどっち?
今、取り組んでいる仕事や挑戦が「フィールド型」か「ダンジョン型」か、ぜひ考えてみてください。
そして、もしダンジョン型のど真ん中で不安を感じていたら、こう声をかけたいです。

「それ、ダンジョンだから大丈夫。今見えてないのは当然だよ。」

Chief of staffって何?

 

 

🚀 ロケッツ レイディオ、はじまる!🎙️

(Marcy) : 「ロケッツ レイディオ。このチャンネルは、我々ロケッツが『働く楽しさ』を創り出す力をブーストする、そんな活動の一環として始まりました!働くことにまつわる様々な見方を発信していきます

(Go): 「はじまりましたねー。初回ですね!」

「初回です!」

「まず決めなきゃいけないことがあるんですよ! 超重要!」

「なんですか?」

「このロケッツ レイディオ、どのぐらいの硬さでやっていくかです!」

「……硬さ?」

「そう! パリッといくのか、ゴリッといくのか、それともモフっといくのか? いや、ポフッといくのか!? 」

「(苦笑)つまり、どれくらいカジュアルにするかってことね」

「そう! 普段の仕事では結構ガッチリ固いことやってますけど、ここではもっと自由にしゃべれる場にしたいよね」

「そうだねー。ただ、カジュアルだからって適当に話すわけじゃなくて、働くことに関してちゃんと考える場にしたいね」

「じゃあ、方向性は『カジュアルだけど、ちょっと真剣』って感じで!」

 



🎯 今日のテーマ:「Chief of staff」とは?

「さて、今日のテーマですが、考えてたかな?」

ええっと……(ゴソゴソ)あ!これこれ!『チーフ・オブ・スタッフ』について話そうと思ってたんだよ!

「おお、Chief of staff! アメリカではよく聞くけど、日本ではあまり馴染みがないよね。」

「そうそう。実はこの役割、軍の指揮系統から発展してきたものらしいんだよね」

「確かに、Netflixのドラマなんかでもよく出てくるよね。例えば『Designated Survivor』とか。あれめっちゃおもしろかった。」

「うん、あれは政府部門のお話だけど、英語圏のビジネス界だと、企業でもチーフ・オブ・スタッフの役割が確立してるよね。まさにMarcyさんが過去やってきたことにかなり近いと思うんだけど、大企業でもベンチャーでも、この役割はすごく重要だった…」

 

 


🏆 チーフ・オブ・スタッフの5つの役割

「まずどんな仕事をする人なのか説明してもらってもいいかな」

「うん。我々がなんとなく理解していることを改めて言語化したいなと思って探してみたら、ハーバード・ビジネス・レビューの最近の記事 (記事リンク) が、、といっても2020年か、、あったよ。Horizon Blue Cross Blue Shieldの人がチーフ・オブ・スタッフには5つの役割があるよって言っているみたい。これ見てみようか」

「なるほど、1つずつ見ていこう」

 (パソコンを操作)「英語記事だな… Marcyさん目線でコメントしてってね」

1️⃣ エアトラフィック・コントローラー ✈️

 

「まずはエアトラフィックコントローラーだって言ってるね。なんかかっこいいね! でも要は経営トップの指示を整理して、各部署にうまく伝えるってことか」

「そうだねー。組織全体を俯瞰して、指示が混乱しないようにコントロールする役割ってことだね」

「つまり、社長の頭の中を整理して、適切なタイミングでみんなに情報を流す感じ?」

「そうだね、沢山の人を適宜飛行機の着陸順を整理する航空管制官みたいな役割だね」

 

2️⃣ インテグレーター 🔗

 

「お、これは“つなぐ人”ってこと?」

「そうね。部署ごとの壁をなくして、連携をスムーズにする役割だね」

「あー、会社ってサイロ化しがちだから、部署間の橋渡しをするってことか」

「うん。特に大きな企業では、部門ごとに目的が違うので、全体最適の視点を持つことが大事だね」

 

3️⃣ コミュニケーター 🗣️

 

「これ、社長の通訳みたいな感じ?」

「近いよね。トップのビジョンを適切な温度感で組織全体に伝える役割だね」

「トップが『利益が大事!』って言ったら、現場では『え、コスト削減ばっかりしろってこと?』ってなることあるもんね。そんなとき、それを適切に”翻訳”して、『この事業は大きな利益を出せるポテンシャルがあるんだ、それはすごいことなんだ、そしてそれが次の大きな展開に向けてとても夢のあることなんだ、そういう意味で利益が大事だって言ってるんだよ』といった内容を様々な角度から伝えてくれる人が重要になる…」

 

4️⃣ オネスト・ブローカー & トゥルース・テラー ⚖️

 

「これ、名前がめっちゃ強そうじゃない?」

「そうだねー(無視)。うん、これは簡単に言うと、トップに対しても正直に意見を言う役割、という意味で言ってるね」

「なるほど。イエスマンじゃなくて、『それは違うと思います』ってちゃんと言える人が必要ってことか」

「そうそう。組織のために、時にはトップにも厳しいフィードバックをする存在ですね」

 

5️⃣ 社内アジェンダを持たない相談者 🎭

 

「これってどういうこと?」

「これはチーフ・オブ・スタッフは思惑をもってはいけない、ってことだね。自分の出世とか評価といった目線ではなく、公正に動く必要があるということです」

「あー、確かに経営陣の中で派閥争いとかがあると、公平に動けなくなるもんね」

「そうねー。純粋に会社全体のために動くポジションというのが大事なんだよね」

「ふむふむ、チーフ・オブ・スタッフって、ただの右腕じゃなくて、組織を滑らかに動かす潤滑油みたいな存在なんだね!」

「まさにそうね。役割が多岐にわたるからこそ、すごく重要なポジションなんだよね」

「なるほどね。だから特にスタートアップではCEOの補佐として、チーフ・オブ・スタッフが重要な役割を果たすことが多いんだろうな。ベンチャー始めた当初、小規模であったとして社長室が必要だと言って始めたわけだけど、これって要するにChief of staffのことを言いたかったんだって、今となるとはっきりわかるな。要するにこのChief of staffの5個の役割を体現してくれる人が不可欠だって思ってたんだよね」

「大企業でも、新規事業や変革を推進する場面では、こういう役割の人が不可欠ですね」

 

 


🌍 チーフ・オブ・スタッフは日本に根付くのか?

 

「日本ではまだ『チーフ・オブ・スタッフ』という名称は一般的ではないけれど、実質的にその役割を担っている人はいるよね」

「例えば経営企画部長や社長室長とか、役職名としてはそういう名前だったりするかもしれないね。そんな人が、チーフ・オブ・スタッフ的な役割を担っている場合もある」

「そうね! このロケッツラジオでも、チーフ・オブ・スタッフ的な仕事をしている人をゲストに呼んで、リアルな話を聞いてみたいですね!」

「面白そう! 実際にどういう役割を担っているのか、話を深掘りしていきたいですね。」

「じゃあ、次回のゲストトーク企画、進めましょう!」

 

 


🎙️ まとめ:ロケッツ レイディオ、これからの展望

 

「さて、最後に1つ決めておきたいことがあります。」

「なんでしょう?」

「この番組名、さっきなんて言いました?」

 「ロケッツラジオ?」

「いやいや、ROCKETS RADIOです」

「れでぃお?」

「いやいや、RADIOね」

「ロケッツレイディオ!」

「そうそう ROCKETS RADIOね」

「ロケッツ…

「….レイディオ! … 練習しておきましょう」

「うん。練習します… w 」

「それでは、また次回。ロケッツ レイディオでした!バイバイ!」

「バイバイー」

 


🔥 全体のまとめ

今回のROCKETS RADIOでは、「チーフ・オブ・スタッフ」について深掘りしました。この役割は、経営トップの右腕として戦略の実行を支える重要なポジションであり、以下の5つの役割を担います。

エアトラフィック・コントローラー(全体を調整) ✅ インテグレーター(組織間を繋ぐ) ✅ コミュニケーター(ビジョンを伝える) ✅ オネスト・ブローカー & トゥルース・テラー(正直なフィードバックをする) ✅ 社内アジェンダを持たない存在(公正な立場で動く)

今後、ロケッツ レイディオでは実際にチーフ・オブ・スタッフ的な仕事をしている人を招いて、リアルな話を掘り下げていきます。次回もお楽しみに!🎧✨